ロボットになった結果、人間の心が戻ってきた話【モーニングルーティン】

ロボットになった結果、人間の心が戻ってきた話【モーニングルーティン】

 

この記事が解決するお悩み
  • 悩みが消えない
  • もやもやして仕事が手に付かない
結論
  • ルーティンを決めて、一時的にロボットになる
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なぜ、モーニングルーティンをつくったか

なぜ、モーニングルーティンを自分の生活に導入したか。
その背景には、挫折して生活が投げやりになっていた過去があります。

大学院博士課程に進んで間もない頃、
それまでやってきたこととは違う分野に飛び込んだ僕は、研究についての知識や実験の手順を学ぶために必死でした。

朝は10時に研究室へ、というのが決まりだったので、ギリギリまで寝る。
研究室では実験に多くの時間を取られる。けれども指導教員から課されたタスクは終わらず、帰るのは日をまたぐ。こんなことが日常茶飯事でした。

 

自分なりに一生懸命やっていても、ついていけない。
いつも怒られてばかり。なんか人間性まで否定されてる(気がする)。
この生活が続いて1年くらい経った頃、もう研究室には行けない状態になっていました。

それからの生活はひどいものです。
昼夜逆転し、食事は家にあったシリアルだけ。気づいたら体重は10kgくらい減ってる。
今考えると、人間の生活も、人間の心も無くなっていたように思います。

「あー、もう終わりだな。学校をやめよう」

教授に挨拶だけはして、故郷に帰って働こう。
そう思い、緊張しつつも教授室へ。
言葉に詰まりながら、辞める旨を伝えました。

 

僕は、大きな成果を出していた、とか、将来有望だ、みたいな人材ではないので、辞める決断はあっさりと受け入れられると思っていました。

しかし、教授の言葉は、「自分の得意な分野でもう一度頑張ってみないか?」というものでした。
意外すぎて、「ありがとうございます。頑張ってみます」と、無意識に辞める決断を覆してしまいました。

やめずに頑張ると言ってしまったからには、結果出さなあかんな。
そのためには、この参ってしまった精神状態をどうにか立て直さないといけない。
そこから、ビジネス書や自己啓発書みたいな本を読むようになりました。

 

今まで自分が考えたこともなかったテクニックや、仕事術、みたいなことが書いてあると期待して、手を出したんですが、書いてあったのは、

「ちゃんとご飯を食べろ」
「夜に寝て、朝起きろ」
「適度に運動しろ」

つまり、規則正しく生活しなさい、ということ。
小学生の子どもが親や先生に言われるようなことをしなさいと。

ほんまにこれで変わるんかいな、と疑う反面、
考えてみると今の自分はこんな小学生レベルのこともできていないのも事実でした。

よし、じゃあ、朝早く起きることから始めよう

それが僕のモーニングルーティンの始まりです。

実際のモーニングルーティン

 

モーニングルーティンを考えるために、まずは取り入れたい要素を考えました。

モーニングルーティンに取り入れた要素

  • 朝日を浴びる
  • 目を覚ます
  • リラックスする時間を持つ
  • 時間に余裕を持つ
  • 体調を整える
  • 本を読む

 

この要素を取り入れるために何をしたかといいますと↓

したいこと ルーティン
朝日を浴びる 朝起きる
目を覚ます シャワーを浴びる
リラックスする時間を持つ 瞑想
時間に余裕を持つ 早めに起きる
体調を整える 食べすぎない、自炊する
本を読む 時間を決めて読書

 

結果、こうなりました

時刻 ルーティン 目的
6:00 起きる 時間に余裕を持つため
シャワー(5分) 目を覚ます + 髪をセットするため
瞑想(15分) リラックスするため
プロテインを飲む 体調を整えるため
6:30 読書(30分) 本を読むため
弁当を作る(10分) 自炊するため
7:30 家を出る(出勤 or 散歩) 陽を浴びるため

 

取り入れてからどう変わったか

各ルーティンについてやってみて変化したことを書いていきます。

 

6時に起きる

ここで重要なことは6時に起きると「固定すること」でした。

僕は大学院生であり、複数の職場で働いているので、始業時間や家を出る時間がまちまち。
なので今までは、その日家を出る時間に合わせて起きる時間も決めていました。

けれど起きる時間が決まっていないと、そもそもルーティンを作ることすらできません。
曜日ごとに別のルーティンを作ってもよかったのですが、めんどくさかったので6時に起きることを固定しました。

やってみると慣れるもので、起きることが以前よりも楽になりました
また、出勤時間まで余裕をもって起きれるので、朝にバタバタすることが激減しました

起きてすぐシャワーを浴びる

シャワーを浴びる目的は、目を覚ますことです。
少し熱めのシャワーを短時間浴びることで目が覚める、という記事を読んだので実践しています。
お湯の温度は42℃2~3分ほど浴びるようにしています。

これ、ほんとに目が覚めます
髪が長く、乾かすのに時間がかかる方でなければ、やらない理由がない。それくらい効果的です。

逆に、髪の短い方、パーマを当てている方(僕も含む)は、朝に一発シャワーを浴びることで、寝癖をリセットできるので一石二鳥です。

瞑想

ルーティンの中に、マインドフルネス瞑想を取り入れています。
メンタルの安定化、ワーキングメモリの向上などに効果的と言われています。

僕が瞑想をするときは、3つのポイントを抑えるようにしています。

瞑想するときの3つのポイント

  • 呼吸に集中
  • 出てくる思考を見守るイメージ
  • 思考・出来事と感情を分ける

 

呼吸に集中することで、余計なことを考えずに済むので、頭を空っぽにできます。

それでも思考は次から次に浮かんできます。こいつらを無理に抑えようとしても、逆に思考を抑えるための思考が出てくるので逆効果。だから、優しく見守ってあげます。

僕が一番効果を感じたポイントが「思考・出来事と感情を分ける」ということ。
これはラス・ハリスさんの「幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない: マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門 」の中で書かれている「脱フュージョン」することを目的にしています。

実際の出来事に「悲しい」「自身がない」といった感情が結びつくと、行動が起こせなくなる。これがフュージョンしている状態です。

例えば、「読書」という行動に「やってもどうせ続かない、めんどくさい」という感情が結びつくと、実際に行動を起こすのが難しくなります。

なので、「やってもどうせ続かない、めんどくさい、という意見もある」と考えるようにしています。
行動と感情を分離することで、めんどくさがって先送りにすることがずいぶん減りました。

プロテインを朝食に

一日の食事を記録してみたところ、タンパク質が足りなくなることが多いことがわかりました。
もともと朝はあまり食べれない体質なので、朝食はプロテインにして液体で流し込むことに。

僕は(体重×1)g のタンパク質を一日に取ることを目標にしました。
体重は60kgなので一日60g摂れば目標達成です。

朝食でプロテインを飲むと、一撃で25gのタンパク質が摂取できるので、目標の約半分はクリアできます。

プロテインを飲み始めてムキムキになったわけではないですが、肌ツヤは良くなったような気がします。

ちなみにプロテインはMy Proteinを2年ほど飲んでいます。
セール時期にまとめ買いすると安く抑えられるのでおすすめです。

読書

こんなルーティンを決めようとか思ったのも、全ては本を読んで情報を仕入れたからに他なりません。普通に生活していたら手に入らない情報が本の中にはあると気づいてから、毎日本を読む時間を作っています。

といっても 30分を読書に使うだけです。
起きるのが遅くなって、時間が詰まっているときは20分にしたり15分にしたりすることもあります。時間が短くなっても気にしません。続けることが大事だと考えているので。

朝に30分間本を読む習慣をつけて感じたメリットは3つあります。

 

朝に30分間本を読む習慣をつけて感じたメリット

  1. 活字から情報を得る力がつく
  2. リラックスできる
  3. 時間調整のバッファーになる

 

1つ目の「活字から情報を得る力がつく」は、いろんな場面で応用できる力です。
文章のなかから論理の構成を読みとって、頭の中に図や絵として書き出していくイメージです。
図や絵にすることで内容の理解が段違いに早く・深くなるので、論文を読むときなんかに役立っています。

 

2つ目の「リラックスできる」は、意外でした。
瞑想をリラックスするためのルーティンとして入れていましたが、それと同じ、いやそれ以上のリラックス効果があるように思います。
今ある悩みや問題は置いておいて、本の内容に集中することで、マインドフルネスな状態になるため、リラックスできるんだと理解しています。

 

3つ目の「時間調整のバッファーになる」は、遅刻しないためのセーフティネットみたいなものです。
もし、朝起きるのが遅くなると、ルーティンの何かを削らなければ遅刻してしまいます。
では、何を削るか?
弁当作りを削れば、昼飯は抜きになります。
シャワーを削れば、ボサボサ寝癖ヘアーで出勤することになります。

一方、読書って、極論「しなくてもいいこと」なので、時間を短くしても大きな問題はありません。しかも、ルーティンの中で読書は一番多くの時間を占めています。
つまり、一番削りやすいルーティンなわけです。最悪30分は寝坊できるんです。
そういう意味で30分の読書をルーティンに入れたことは僕にとって良かったと思います。

弁当を作る

弁当には主にフルーツと野菜、鶏肉を入れるようにしています。
普段あまり食べないフルーツを入れることで、多くの食品を食べることが目的です。

以前はコンビニ弁当ばかり食べていたので、栄養面でも金銭面でもかなり改善効果があったと実感しています。(食費が半分くらいになりました)。

食費が浮くと、自由に使えるお金が増えて、気持ちに余裕が出てきました。
その点でもメンタルに優しいルーティンと言えます。

瞑想や読書に時間を充てるために、弁当を作る時間は短くしたいと考えました。
そこで、時短のために、「この場所にはフルーツを入れる」というように場所と入れるものを決めています。

詳しくはこちらの記事で解説していますので、よろしければどうぞ

まとめ

こんなルーティンを毎日続けていると、彼女によく言われることがあります。

なんか、ロボットみたいやね」と。

確かに、決まった時間にはこれをする、その次はこれ、とプログラミングされているロボットのようです。

ロボットは考えることをしません。考えることをしなければ悩みも必然的に出てこない。
一時的にロボットになることで悩みをリセットし、結果として人間的な心を保てるんではないかと思っています。

 

現在、僕は何をしているかといいますと、大学院を卒業するための論文を書き上げるまでに至りました。
辞めると伝えに行った時ぶりに、教授室に行ってきます。論文をお渡しするためです。

 

100%人間でいることは、僕にとって悩みが多すぎた。
少しロボットになって、機械的に、無心でいる時間があるくらいがちょうどいいんだ、と思います。

なので、悩みがあって人間をやめたくなるような状態にある人には、一度ロボットになるのも悪くないよと、伝えるのがこの記事を書いた目的です。
誰かの悩みが少しでも軽くなってくれれば嬉しいかぎりです。

そろそろ、昼食を食べると決めた時間なので、この記事は終わろうと思います。

では!

べべ

べべです。28歳、男性です。 より生活が楽に、楽しくなる情報を発信しています。 最近はもっぱらDead by daylightにハマっております。 2019.9.28 開設!

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